骨粗鬆症 ~運動~

続いて、運動についてです。

運動は荷重のかかる運動が推奨されます。わかりやすくいうと、ジャンプなどで骨に負担をかけるような運動になります。しかし、転倒のリスクや骨折のリスクを考えると、このような激しい運動ではなく、ウォーキングやかかと落とし運動などが適していると思います。ウォーキングは1日30分程度、できれば日の光を浴びながら行って下さい。かかと落とし運動は、イラスト(左)のようにつま先立ちから、ストンと床にかかとを落とす運動です。1020回を1セットで、3回ほどしましょう。やりすぎると踵の炎症が起きることもあるので適度にしてください。

また、転倒防止のためのバランス感覚を鍛えることも重要です。片脚立位運動が代表的です。片足を5センチより上にあげて、10~20秒ほど静止、それを両足行います。当初は1回3セット程でよいと思います。慣れてくれば、時間や回数を増やしてください。

転倒防止のため慣れるまではイラスト(右)のように机や椅子など持って練習することをお勧めします。

全身を鍛える運動である太極拳や水泳もお勧めです。またスクワットや背筋トレーニングなどの筋力トレーニングも非常に重要です。

様々な運動があり、分からないことも多いかと思います。そういったご不安やご質問などがあれば、是非当院を受診してください。骨粗鬆症認定医が丁寧に説明し、適した治療、理学療法士による運動療法などをご案内致します。

 

              神戸市中央区:元町、大倉山の整形外科   小沢医院 南 弘樹