5/5 子供の日ですね。人によっては10連休で、お子さんとたくさん遊べているかもしれませんね!
子供と遊んでいる方向けの話になります。
私が救急外来をしていると「子供と遊んでたら、突然泣いて腕を動かさなくなった。肩が抜けたみたいだ!」と連絡が入ることが多々あります。
最近は啓蒙活動も盛んですので、お母さんやお父さんはご存知かもしれませんが、実はそれ肘内障かもしれません。
肘内障とは図のように肘の橈骨頭が輪状靭帯という靭帯からから外れかけている状態です。年齢的に5歳以下の子供多く、手を繋いでいて腕を引っ張った、という形で起きやすいです。寝返りを打ち始めたくらいの年齢の乳児では、寝返りを打つ時に腕が体の下に入り、それを自分で抜こうとして起きてしまうこともあります。
徒手整復(橈骨頭を輪状靭帯に戻すこと)自体はそれほど難しくはありません。しっかりと整復すれば、すぐに腕を使えるようになりますし、障害を残すことはありません。
しかし、骨折の可能性のある場合もありますし、また、抜けかけている状態が続くと障害を残す可能性もでてきます。
整復がそれほど難しくないというのは、我々、整形外科医にとっては、という意味ですので、肘内障を疑う場合は無理せず、お近くの整形外科を受診するようにしてください。
神戸市中央区:元町、大倉山の整形外科 小沢医院 南 弘樹